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クーリエとフォワーダーの違いとは?それぞれのメリットを踏まえて徹底解説!

クーリエとフォワーダーの違いとは?それぞれのメリットを踏まえて徹底解説!

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クーリエとフォワーダーは、国際輸送においてよく使われる用語ですが、両者の違いを正しく理解している人は多くありません。

クーリエは、主に小型の荷物を速やかに配送するサービス。一方フォワーダーは、荷主の代理として輸送手段やルートを選択し、荷物の引き取りから配送まで一貫して管理するサービスです。

この記事では、クーリエとフォワーダーの違いとそれぞれのメリットやデメリットについて、詳しく解説します。輸送ビジネスを成功に導くための参考にしてください。

クーリエとフォワーダーの違いは?それぞれの定義を解説

まずは、クーリエとフォワーダーの基礎知識を紹介して、それぞれの特徴を比べてみましょう。また、混同されがちなEMSとの違いも解説します。

それぞれの定義

クーリエは、小型の荷物が早く届き、フォワーダーは、通関や配送代行を一貫してくれるといったイメージを持って方が多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれの定義を解説します。

クーリエとは?

クーリエとは、民間業者が提供する国際宅配便サービスのことです。DHLやFedExなどが、クーリエに該当します。

クーリエは、荷物を自社で一貫して輸送するため、追跡番号で荷物の位置や状況をリアルタイムで確認できます。また、通関手続きも自社で行うため、スピーディーに荷物を届けられるのが特徴です。

フォワーダーとは?

フォワーダーとは、国際物流において、荷主から貨物を預かり、他の運送業者の手段(船舶、航空機など)を利用して輸送を行う事業者です。

フォワーダーは、自ら輸送手段を持たない代わりに、荷主のニーズに合わせて最適な輸送方法を提案し、通関や保険などの付随業務も行います。

フォワーダーは、日系や外資系など様々なタイプがあるので、それぞれの得意分野や特徴を把握した上で、最適なフォワーダーを選びましょう。

それぞれの特徴

次に、クーリエとフォワーダーの特徴を詳しく解説します。それぞれの強みや弱みを理解しておきましょう。

クーリエの特徴

クーリエの特徴は以下の通りです。

  • 費用:高い
  • 時間:早い
  • サービス:良い
  • 荷物サイズ:小さい
  • 荷物重量:軽い

クーリエは、自社で一貫して輸送するため、費用が高くなります。その分、時間が早く、サービスもよいです。例えば、ドア・トゥ・ドアで荷物を集荷・配達してくれたり、保険や返品サービスが充実していたりします。

クーリエは、荷物サイズや重量に制限があるため、小さくて軽い荷物に向いています。

フォワーダーの特徴

フォワーダーの特徴は以下の通りです。

 

  • 費用:安い
  • 時間:普通
  • サービス:普通
  • 荷物サイズ:大きい
  • 荷物重量:重い

フォワーダーは、荷物を運送業者に委託しているために、全体の費用を抑えられます。荷主のニーズに合わせて最適な輸送方法を提案し、通関や保健などの不随業務も行います。

フォワーダーは、荷物サイズや重量に制限がないため、大きくて重い荷物に向いているといえるでしょう。

EMSとは?

EMSとは、国際郵便の一種で、クーリエとフォワーダーの中間に位置するサービスです。

EMSは、日本郵便が提供する国際スピード郵便のことで、追跡番号で荷物の位置や状況を確認できます。通関手続きにおいては、比較的早いです。

ただし、配送の早さにおいては、EMSよりクーリエの方が早いとされています。また、費用面では、フォワーダーより高くなる場合があります。

EMSでは、荷物サイズや重量にも制限があるので、事前の確認が必要です。

クーリエを利用するメリット

クーリエを利用するメリットは、以下の3つです。

  • 輸送スピードが速い
  • 少量の貨物なら安く済む
  • 依頼が簡単にできる

ひとつずつ詳しくみていきましょう。

輸送スピードが速い

クーリエは、航空機を使って貨物を輸送するため、輸送スピードが速いです。

一般的には、国際便であっても早くて2~3日程度で到着します。配送スピードに関しては、フォワーダーやEMSより早いです。

また、クーリエは自社で通関手続きを行うため、税関での滞留時間も短くなります。急ぎの荷物や期限のある荷物には、クーリエがおすすめです。

少量の貨物なら安く済む

クーリエは、少量の貨物なら安く済む場合があります。安い理由は、クーリエが一定の重量やサイズ以下の荷物に対して一律料金を設定しているためです。

クーリエの一律料金は、各事業者によって異なります。クーリエの事業者のHPに、重さごとの配送料一覧を見られるので確認してください。少量の貨物をお得に輸送できることがわかります。

依頼が簡単にできる

クーリエは、依頼が簡単にできることもメリットです。インターネットや電話で申し込みが可能で、自宅やオフィスまで集荷に来てくれます。

また、荷物の追跡や保険も付いているため、安心して利用できます。

クーリエを利用するデメリット

クーリエのデメリットとして挙げられる項目は以下の3点です。

  • 対応エリアや送る貨物の種類・重量・金額に制限がある
  • 大きい貨物は値段が割高となる
  • 柔軟な対応ができないことが多い

輸送方法を選択する上で、デメリットは必ず把握しておきましょう。

対応エリアや送る貨物の種類・重量・金額に制限がある

クーリエは、対応エリアや送る貨物の種類・重量・金額に制限があります。

例えば、動植物や生鮮品や危険物や腐食しやすいものなどは、クーリエでは送れません。また、重量やサイズが一定以上の荷物や高額な荷物も送れない場合があります。

自分が送りたい荷物がクーリエで送れるかどうかは、事前に確認しましょう。

大きい貨物は値段が割高となる

クーリエは、大きい貨物は値段が割高となることもデメリットです。割高になる理由は、クーリエが一定の重量やサイズ以上の荷物に対して割増料金を設定しているためです。

10kg以上の荷物を割高に設定している場合があるのでご注意ください。大きくて重い荷物には、クーリエは向いていません。

柔軟な対応ができないことが多い

クーリエは、柔軟な対応ができないことが多いです。理由は、クーリエが自社の輸送ルートやタイムスケジュールに沿って貨物を輸送するためです。

例えば、荷物の配達時間や場所を指定したり、途中で変更したりすることはクーリエには難しいでしょう。そして、荷物の梱包や書類の作成も自分で行う必要があります。

自分の都合に合わせたサービスを求める場合は、クーリエは不便です。

フォワーダーを利用するメリット

フォワーダーを利用するメリットは以下の点です。

  • 輸送におけるリスクの軽減
  • 陸・空・船で最適な提案を得られる
  • 世界中へ多様な物流ルートの構築
  • 総合的な物流コストの削減
  • 国際輸送のアドバイスをもらえる

フォワーダーは、輸送におけるメリットが豊富なので、利用検討することをおすすめします。

輸送におけるリスクの軽減

フォワーダーは、荷物の輸送におけるリスクの軽減が可能です。

例えば、荷物が紛失や破損した場合、フォワーダーは保険や賠償の手続きを代行してくれます。また、通関や税関などの手続きもフォワーダーが行ってくれるため、荷主は時間や手間を省くことができます。

陸・空・船で最適な提案を得られる

フォワーダーは、陸・空・船などのさまざまな輸送手段を組み合わせて、最適な提案をしてくれます。

例えば、納期やコストなどの荷主の要望に応じて、フォワーダーが最速かつ最安なルートを選択。さらに、荷物の大きさや重さなどによっても、最適な梱包や積み込み方法を提案してくれます。

世界中へ多様な物流ルートの構築

フォワーダーは世界中に広がるネットワークを活用して、多様な物流ルートを構築できます。

例えば、特定の国や地域に強いフォワーダーを選ぶことで、その国や地域への輸送におけるトラブルや遅延を防ぐことが可能です。また、現地の法律や規制にも精通しているため、安全かつスムーズな輸送を実現できます。

総合的な物流コストの削減

フォワーダーは、総合的な物流コストを削減できるのがメリットです。フォワーダーは大量の荷物をまとめて輸送することで、単位あたりの送料を安くすることができます。

そして、フォワーダーは自社の倉庫やトラックなどの設備を持っているため、荷主は倉庫やトラックのレンタル費用などを節約できます。

国際輸送のアドバイスをもらえる

フォワーダーのメリットは、国際輸送に関するアドバイスをもらえることです。

フォワーダーは荷主のニーズや目的に合わせて、最適な輸送方法やルートを提案してくれます。また、フォワーダーは荷物の種類や数量に応じて、必要な書類や証明書などを教えてくれます。さらに、フォワーダーは荷物の追跡や状況報告なども行ってくれるため、荷主は安心して輸送を任せることが可能です。

クーリエを利用する際の流れ

クーリエを利用する際の流れは以下のようになります。

  • 荷物と送り状の準備
  • 集荷依頼をする
  • クーリエが通関手続きを経て配送する
  • 発送人または受取人が関税や輸送費を負担

荷物はあらかじめ、クーリエで送れないものやサイズ制限を確認してください。運送状は、インターネットからダウンロードしたり、業者からもらったりできます。書類以外のものを送る場合は、インボイス(貨物の明細書)も必要です。

クーリエは、通関手続きを代行してくれるので、荷主は難しい手続きをする必要はありません。あとは、荷物が目的地へ運ばれるのを待つだけです。

クーリエは、各業者によってサービス内容や料金体系が異なるため、自分のニーズに合った業者を選びましょう。

フォワーダーを利用する際の流れ

フォワーダーを利用する際の流れは以下の通りです。

  • フォワーダーに見積もりを依頼
  • フォワーダーに荷物の受け取り先や発送先などの情報を伝える
  • フォワーダーが荷物の受け取りや梱包、関税申告などの手続きを行う
  • フォワーダーが最適な配送業者を選んで、荷物の発送を手配する
  • フォワーダーへ代金を支払う

以上のように、フォワーダー利用の流れはシンプルです。複雑な手続きの代行できるのが、フォワーダー利用の利点といえるでしょう。

配送業者を選ぶ際のポイント

配送業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • 配送日数
  • 関税や送料などのコスト
  • 保険内容

配送日数

海外から商品を輸入する場合、配送日数は重要な要素です。配送日数が長いと、在庫管理や顧客対応に影響が出る可能性があります。

一般的に、クーリエはフォワーダーよりも配送日数が短いです。しかし、コストではクーリエよりフォワーダーの方が優位になります。輸送方法を選ぶ際は、配送日数とコストのバランスを考えて、最適な配送業者を選択しましょう。

関税や送料などのコスト

商品を輸入する際には、関税や送料などのコストも考慮しなければなりません。関税は商品の種類や価格によって異なり、さらに送料は重量やサイズ、距離などによって異なります。

一般的に、クーリエは関税や送料を事前に計算してくれることが多いです。しかし、フォワーダーは関税や送料を事後に請求することが多いです。そのため、フォワーダーを利用する場合は、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

保険内容

海外から商品を輸入する際には、荷物が紛失や破損するリスクもあります。そのため、保険内容も確認しておくことが重要です。

一般的に、クーリエは保険料が高くても保険内容が充実していることが多いです。しかし、フォワーダーは保険料が安くても保険内容が限定的なことが多いです。そのため、フォワーダーを利用する場合は、保険の補償範囲や手続きをよく理解しておきましょう

まとめ

この記事では、クーリエとフォワーダーの違いと、それぞれを利用する際の流れやポイントを解説しました。

クーリエとフォワーダーにはそれぞれメリットとデメリットがあります。そのため、自分のニーズに合わせて、最適な配送業者を選ぶことが重要です。

海外から商品を輸入する際には、この記事を参考に、海外物流ビジネスを成功させてください。

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